スパトレで神教材DUO 3.0を使ったシャドーイングの体験記
スパトレ(SPTR)という激安のオンライン英会話スクールで「DUO 3.0」を使ったシャドーイングレッスンを受けるようになった経緯は最安値のオンライン英会話スパトレ(SPTR)を体験してみました。に書いたとおりです。
恥ずかしながら私は知りませんでしたが、「DUO 3.0」は受験生や社会人に大変人気の英語の参考書でした。
「DUO 3.0」は英単語や熟語を効率よく記憶できるようにたいへんよく工夫されています。
具体的に言えば、560本の例文を覚えるだけで重要単語1600語と熟語を1000個を重複無しで覚えられるというものです。最初の頃のDUOの例文は単語や熟語を無理に詰め込んで不自然なものも多かったようですが、3.0ではかなり改良されて自然な英文ばかりです。
weblioの単語テストでは英検1級やTOEIC満点レベル以上のの単語力はあるのですが、結構知らない慣用句がありました。特にかんたんな単語の組み合わせの慣用句です。たとえば、285番目の例文「I'll see to it.(きちんとやっておきますよ)」なんかも知りませんでした。海外ドラマや洋画のセリフを聞き取れないのはおそらくこのあたりの語彙力がまだ足りていないのだと思いました。
そう思っていたところあとから前書きをじっくり読んでいたところ同じようなことが書かれていました。
少し要約して引用します
円滑なコミュニケーションができる英語を身に付けるには、基本語をマスターするだけでは不十分です。会話でのコミュニケーションでは、難しい単語一語よりも基本動詞+前置詞[副詞]系の句動詞のほうが好んで使われます。
ネイティブの会話がわからない問題の根底にはこの句動詞の知識がかけていることがあります。そこでDUO 3.0では必須レベルの句動詞を完全掲載しました。
とあります。「DUO 3.0」は句動詞が充実しているようなので期待大です。
スパトレの初回の実力テストの結果、この教材を使ったシャドーイングのレッスンを提案されたので使ってみることにしました。
1回(25分)のレッスンで1SECTIONの進行スピードです。1SECTIONには2行程度のセンテンスが10個ほどなので毎日の予習もそれほど負担になりません。全部で45 SECTIONあるので1ヶ月半で終わる計算です。たくさんの科目を勉強する必要のある受験生にもおすすめです。
シャドーイングをしながらの「DUO3.0」のレッスンは一人で暗記するよりも断然効果的ですよ。
目次
スパトレでのシャドーイング
シャドーイングとはご存知の方も多いと思いますが、かんたんに説明しておきます。シャドーイングとは聞き取った音声をそのまま声に出して繰り返す語学のトレーニング方法です。
もともとは同時通訳の方のトレーニングとして使われていましたが効果的であるということで語学学習者全般に広まってゆきました。
そしてシャドーイングのやり方としては、通常つぎの4つの段階があります。
- 文字を見ながら音声を聴き少しあとから後から続けて読む
- 文字を見ないで音声を聴き少しあとから発音する
- 文字見ながら音声を聴き1センテンス聴いたあとで繰り返す
- 文字を見ないで音声を聴き1センテンス聴いたあとで繰り返す
当然ながら4が一番脳みそに負荷がかかるシャドーイングです。スパトレでは4の方法が推奨されています。したがってイディオムや単語を予習でしっかり覚えておかないとレッスン中にうまくシャドーイングすることは難しいでしょう。
レッスン中にうまくシャドーイングするためには真面目に予習する必要があるので独学で「DUO3.0」を学習するよりは断然早く確実にマスターすることができます。
私の予習方法
「DUO 3.0」の例文はそれほど長くないので聞いて理解する分にはなんとかできます。1回目で聞き取れなくてもテキストを見て知らなかった単語の意味を把握すればだいたいわかります。
それでも音だけ聞いてリピート(シャドーイング)しようとするといくつか単語が飛んでしまったり、少し長めの文の場合には文の後半に意識を集中していると出だしを忘れてしまうこともあります。
また、予習の段階で完璧と思っていてもレッスン中ではちょっと緊張してしまったりしてうまくできないこともありました。
一回、結構完璧に予習をしたにも関わらずしどろもどろになってしまった時がありました。そのときは使用しているWi-Fiルーターの充電がレッスン直前に切れて焦ってしまったのでした。※このルーターは電源に差してもすぐには使えず15分程度充電する必要があります。
その時講師の方からあまりに私のシャドーイングがひどかったので勉強法を伝授されました。
自分の声を録音して聞く方法を勧められました。
自分の声を録音して聞くことは講師も奨める効果的な方法
この自分の声を録音して聞く方法は複数の講師から勧められたので英語学習ではよく用いられる定番の方法のようです。
日本ではあまり推奨されているのを聞いたことがありませんが、56才でも英語のテキストを1ヶ月でまるごと一冊暗記した方法とは?に書いたように英語ペラペラの方も推奨していて私自身も効果を実感している方法です。
ただ、少し面倒なのでついついスキップしてしまいます。しかし、スパトレのレッスンはSkype上に録画されていて30日間何度でも視聴できるので録音の手間は不要です。
あまりに話せていない自分の姿を見るのは忍びないですが、一度だけは見直してうまく言えなかった箇所を復習しています。
絵があると断然覚えやすい
また、アラカンでも英単語の語彙力を大幅にアップさせた方法とは?で書いた絵を使った単語を覚える方法(絵単語帳を作る)も「DUO 3.0」の例文暗記に応用しています。
もしかしたら、絵の効果がそんなに凄いと信じられない方もいるかも知れません。私も最初はそれほどイラストのある無しで覚えやすさが変わるとは思っていませんでした。
しかし、一部の単語だけにイラストが付いていた「英単語連想記憶術」という単語帳を使ったときにイラストの威力を思い知りました。圧倒的にイラストの付いていた単語が覚えやすいのです。これは同じ単語帳を使っていた友人も言っていたのでまちがいありません。
したがって、苦もなく英単語を覚えることができる人以外は少し面倒でも「絵単語帳」を作ることをおすすめします。
DUOの英文には次のように応用しました。
81.僕の案を支持してくれる人は最初はだれもいなかったけれど、最終的にはみんなを説得して賛同してもらうことができた。
No one backed me up at first, but eventually I talked everyone into going along with my plan.
このような画像を使って絵単語帳のようなものを作っておくと非常の覚えやすく忘れにくくなります。
下の例文ではこのような必ず約束を守りたくなるような恐ろしい画像も効果的です。
207. 「私を裏切ったわね!」「許してくれよ。どうしたら埋め合わせができるかなあ?」「仕返ししてやるっ!」 You betrayed me! Please forgive me. How can I make it up to you? I'll get even!
ファイル名はDUOの英文に振られている番号にします。それをDUO用のフォルダーを作って保存しておくとあとからかんたんに調べられます。
絵は頭に残りやすいと言っても1度見ただけではなかなか覚えられないので覚えられなかったセンテンスは繰り返して絵を見ると効果が倍増します。
また、画像として保存するのみならず英文、和訳、番号が入力されたテキストファイルとしても保存しておくとあとから検索することがとても容易になります。
この画像の下に余白を作って番号、日本語訳、英文を書き込みます。日本語は音声入力するとほぼ完璧に速く入力することができます。英文は発音が悪いせいか精度がいまいちなので手入力していました。
しかし、こんなサイト↓を発見してしまったのでいまはコピペで作っています。
最初著作権的にどうなのかな? と思いましたがちゃんとしたサイトっぽいのでおそらく許可を取っているものと思われます。
上の写真はここには載せられませんが別のイラストで具体的に示すとこんな↓感じです。
自分の声を聞く方法もかなり強力なので自宅でパソコンの前で練習するときはヘッドセットをつけてヘッドセットを使って自分の声を聞く方法。に書いた方法で発音と同時に自分の声を聞いています。
また、絵と自分の声、両方を融合させたビデオも作ります。ビデオはBANDICAMの無料版で作っています。無料版でも10分までのビデオを作ることができます。
1セクションずつ作るので1ビデオ3分ほどで終わります。
絵が有効な理由は絵を一瞬見た(あるいはイメージした)だけでどういう内容のセンテンスかをすぐ思い出せることです。まず頭で英文を作る以前にその内容を忘れてしまっては当然ながら英文は作れません。
絵があると内容は考える手間がいらず一瞬で分かるのでワーキングメモリーを英訳することにだけ使うことができ英作文が容易になります。
DUOに出てくる程度の英文を聞いただけで本を見ないで難なくシャドーイングできる人ならこのようなことはする必要ないと思いますが、私のように容易にシャドーイングすることに手こずる人はこのように英文を暗記してからレッスンに臨むほうが効果的です。
※シャドーイング時は本を見ないことが推奨されています。
具体的な予習の手順は次のとおりです。
まず最初に、絵センテンスを作る復習用のCDで音声を聞きます。なんて言っているのかなるべく理解できるように耳を凝らして聞きます。
あらかじめ作成しておいた「絵センテンス」をペイントで開いておきます。「絵センテンス」にはそのセンテンスをイメージしやすい絵と英文と日本語が載っています。
通常は音声を聞いたあとこの「絵センテンス」を見て確認するだけですが、単語やイディオムで曖昧なものがあれば本で詳細を調べます。
そしてその英文の中からキーとなる熟語や単語で画像検索して適当なイラストや写真を見つけます。詳しいやり方はこちらを参照してください。
一瞬、絵を見ただけで英文が言えるようになるまで練習します。自分の声で録音したものとCDの音声を聴き比べシャドーイングします。
それでもなかなか覚えられないセンテンスは、自分の声、CDの音声、Google翻訳に入れて違う音で聞いてみると不思議と覚えやすくなります。
一度使うともう手放せない、超便利なテキスト読み上げソフト
私の場合20語くらいの英文になると覚えるのにかなり手こずります。その場合の最終手段はテキスト読み上げソフトで速度を下にある音声と同じくらいにゆっくりにして自動で何度も繰り返させます。自分でも一緒に発音するとかなり覚えやすいです。このときは文字は見ません。このくらいのゆっくりしたスピードでも文字を見ないで同時に発音できるようになるとだいたいレッスン中のシャドーイングもうまくいきます。
この方法は、まだ最近実践するようになったばかりですが、かなり効果を感じていて気に入っています。
事故か何かで手足が不自由になった人が機械の補助を受けて動かす練習をしているとやがて手足を動かす神経回路ができて機械の補助なしでも動かせるようになるというテレビ番組を見たことがありました。
それと同じようにゆっくりした音声の補助があると記憶の回路もできやすいのだと考えます。
こんなかんじ↓音がでます。
340. 会社のためにあくせく働くよりは、我が道を行くほうがいい。型にはまろうとしたって何の得にもならないよ! I'd rather go my own way than toil away for a company. Trying to fit into a mold gets me nowhere!
DUO 3.0より
もしこのソフトにご興味のある方はこちらの記事(該当箇所に飛びます)で紹介していますのでご参照ください。
スマホに入れておけば通勤通学の時間にできて時間を有効活用できます。
ギガ使い放題の方はグーグルドライブに入れておいても良いでしょう。
DUOをお使いでなかなか例文や単熟語を覚えられないでお困りの方はぜひ試してみてくださいね。ただ、読むよりも格段に覚えやすくなること請け合いです。
それと暗記は繰り返しが大切と言われていますが、レッスンの前日だけで覚えようとすると覚えたつもりでもレッスン中に記憶が飛ぶことが多いです。
最初に一通りざっと読んで、レッスンの前日は2セクション読んでレッスンを受ける1セクションは重点的に読むようにするとレッスンを受けるまでに3回読むことになります。
このようにしてから記憶が飛びにくくなりシャドーイングが最初の頃よりもスムーズにできるようになりました。なかなか覚えられないセンテンスはスキマ時間を使って何度も繰り返したのは言うまでもありません。
レッスンの受け方
準備しておくと役立ちます
私の場合まだまだ、言いたいことがうまく出てこないことがあるのでブラウザを立ち上げてGoogle 翻訳のサイトを開いておきます。こうしておけば適当な単語や表現が思い浮かばない時でもjust a moment pleaseと言ってすぐ調べることができるので安心です。
それと先に書いた方法で作成した上に見本を載せたような画像つき例文をペイントで開いておきます。そうすればタスクバーに表示されているペイントのアイコンにマウスポインターを持っていくとかんたんに例文を見ることができます。
レッスン中にちょっと参照したくなったときにも本を開いて探すよりも断然速いです。
ちょっと癖のある発音の講師もいます
CDの音声で文字を見なくても完璧にシャドーイングできるように練習してレッスンに臨んでもうまくシャドーイングできないこともあります。それは主に講師の発音のあとでシャドーイングするときです。
緊張して忘れてしまうこともありますが、講師の発音がCDの音とかけ離れていて聞き取れないこともあります。でも、実践ではCDのようなきれいな発音の人と話すことのほうがまれだと思うのでいろいろな発音に慣れておいたほうが良いですね。
「今夜はナゾトレ」というクイズ番組で外国人が書くかなり崩れた日本語を読み取るというクイズがありますが、頭の良い芸人さんたちはほとんど意味不明の日本語を読み取れるのでそういう力もつけたいですね。
もし、ここに書いた方法を実際に試したい方でいまいちやり方(ペイントの使い方等)がわからない方は上の「お問い合わせ」からお気軽にメールください。
私の復習方法
スパトレでは録画したビデオが30日間Skype上で視聴できるので便利です。録画して保存することも可能ですが、何度も繰り返し聞くことはないので録画はしていません。
ただ、一度だけは当日か翌日に聞き直しています。最初の頃はあまりに不甲斐ない自分の姿を見るのは恥ずかしかったので見ることを躊躇していましたが、勇気がいるのは最初だけですぐ慣れます。
何度も聞き直しても2回目以降はそれほど効果は変わりませんが1度復習するかしないかでは雲泥の差があります。
自分の声を聞いて英語を学習する方法は多くの人が奨める大変効果の高い方法なので手間いらずで聞けるスパトレの録画ビデオは活用しない手はありません。
時間もわずか25分なのですぐ終わります。うまく言えなかった箇所を1つだけ調べて次回から言えるように努めています。
スパトレでのDUO 3.0のレッスンを終えて
スパトレで「DUO 3.0」の45 SECTIONすべて終了しました。
「DUO 3.0」は主に単語やイディオムを覚えるための、いわゆる「単語帳」の部類に入る参考書なので独学でもできないことはありません。というかほとんどの人は独学で学んでいることでしょう。
しかし、スパトレでレッスンを受けるとなると毎回講師の前でシャドーイングをしなければならないので予習にも力が入ります。いわば毎回テストを受けているようなものです。テストの直前には大抵の人は普段よりも何倍も勉強すると思います。
それと同じことなので独学するよりも効果があるのは明らかです。しかもシャドーイングは単語や熟語を覚えるだけではなくセンテンスまるごと覚える必要があるので英作文など英語力全般の力が付きます。
これらを勘案すればコストパフォーマンスからみても1回あたり100円の価値は絶対あると断言できます。
ただ、独習するよりはだいぶ効果は高かったと思いますが、そうは言ってもすべて覚えられたわけではないので現在、復習中です。上に書いた方法でセンテンスごとにすべて絵をつけました。
したがって560個の絵つきセンテンスができました。これをウインドウズムービーメーカーを使ってCDの音声と合わせてDVDに焼きました。
食事時間に見ています。ただ流して見たり聞いたりするだけでは私の場合身につかないのでまだスラスラとシャドーイングできないフレーズは一旦停止して口ずさんでいます。どんな英文も「This is a pen.」レベルで英語にできることが理想だと言われています。
スパトレでは今度は「TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問」TEX加藤著、を使ったレッスンを受け始めました。
こちらもいずれ体験記事を書こうと思います。
2020-04-30追記
終了しましたので体験談書きました。このレッスンを受ける際に必要となる文法用語(英語)も載せておきましたのでご参照ください。
「TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問」TEX加藤著、を使ったスパトレのレッスンの体験談はこちら。