部長島耕作(バイリンガル版)

講談社から出ている『部長島耕作(バイリンガル版)1』を読んでみました。
一連の島耕作シリーズは全ては読んでいないにしろ多くの人に知られていると思います。係長時代から始まって現在は会長まで登りつめて今でも連載中です。あとから学生・島耕作なども作られたそうですね。
著者の弘兼憲史氏は、松下電器産業に入社し3年ほど修行しその時の経験をもとに書かれているのである程度リアリティもあります。若い人にとっては英語のみならず組織についての基礎も学べ、エンターテイメント性もあるので一石三鳥のお得な漫画です。
課長(17)
部長(7)
取締(8)
常務(6)
専務(5)
社長(15)
会長(8)継続中
ざっと調べたところなんだかんだと70巻ほどあるようですね。しかし最初の単行本の出版の1985年から32年経っているので2冊/年というのは少ないですね。休んでいたときもあるのかな?
私も「課長」の頃は雑誌モーニングで読んだり、単行本も買った覚えもありました。本棚の奥を探してみたところ何故か1,2,14巻の3冊が出てきました。
これは第1巻が32刷りなのに対して14巻が1刷りだったのでおそらく当時の最新刊の14巻を買って同時に1巻から買って全巻そろえようなどと考えていたのだと思います。
余談ですが中には1巻から読まないと気がすまない方もいるかもしれませんが私は気にしません。映画なども今は入れ替え制がほとんどなのでありえませんが昔は途中から入って見るのが好きでした。、
最初わけわからないのですが再度最初から見て「なるほど」と思うのです。良い作品はどこからみても面白いしなんど見ても面白いという考えです。
しかし、たったの3冊で挫折するなんぞ私らしい(笑)。まぁでも到底会長まで買い続けることはできなかったと思うので正解だったかもしれません。
初めから全巻買い続けている人っているのでしょうか? アマゾンのレビューを見たところいるみたいですね。ただ、もう惰性で買っているみたいで本音はもうやめて欲しいみたいです。
多くの人がご存知のように内容は恋も仕事もトントン拍子の理想のサラリーマン像の島耕作が活躍する漫画です。
現実には到底ありえない話と知りつつも憧れたものでした。少し毛色はちがいますがサラリーマン金太郎や特命係長に通じる系統の作品です。窮地に陥りつつも最後は難題を華麗に切り抜けスカッとさせてくれます。
今回、出世した『部長島耕作』を読んでみて思ったことはルックスは課長時代とほとんど変わっていないことです。現在の会長にしても若すぎるという批判もあるようですが誰も老け込んだ島耕作など見たくないのでそれでいいのではないかと思います。
バイリンガル版『部長島耕作』の感想
そこで、バイリンガル版の『部長島耕作』ですが、読んでみた感想はビジネスで使う言葉なのでスラングなどはほとんど無くきれいな英語で大変わかりやすいです。
それでもオフィスでよく使われる言い回しで知らなかった表現がたくさん出てきて参考になります。たとえば
tally of proxies
委任状の集計
awkward position
浮いている
notice
辞令
numerical target
数値目標
大町久美子が島耕作に夜の数値目標を出します。
board of directors meeting
取締役会
general manager
支社長
などです。
単なる英語版ではなく日本語訳が出ているのでわからない単語が出てきてもいちいち調べる手間がいらず速く読むことができます。ただし、ストーリーに集中すると思わず日本語訳ばかり読んでいることがあるので注意が必要です。
内容は「超感動」といったシーンは少ないかもしれませんがどのストーリーもハズレなく飽きずに楽しめる内容です。適度にお色気もあります。もう少し多くても良いのでは? と思います(笑)。
難を言えば文字が少し小さいくらいでしょうか? これは仕方ありませんが…。また、値段も通常の倍ちょっとしますね。これも英文という一手間が加わっているので仕方ないところでしょうか。でも、紙代や印刷代はそれほど変わらないと思うので1.5倍くらいにして欲しいところです。
島耕作のバイリンガルシリーズは部長が3巻、社長が3巻の6冊出ています。これだけでもビジネスで使える英語、随分学べるのではないでしょうか? 今後も増えてきそうです。
安く買う裏技
古本で買えばアマゾンのマーケットプレイスで2,3割安く売っています。私は3割り程度安い場合は大抵古本で買っています。古本はよく買いますがそれほどひどい状態のものに当たったことはありません。
古本と言えどもあまり状態が酷いとレビューで酷評される恐れがあるので出品者も神経を使っているようです。
また、アマオクというサイトを使えばアマゾンギフト券がディスカウントされており実質4~6%程度(2017/04/26現在)安く買えます。
その他のバイリンガル版
バイリンガル版のコミック、人気があるのようで続々と出版されてラインナップも増えてきました。自分が好きなマンガから始めるのが良いと思います。ドラえもんは私には合いませんでしたが島耕作シリーズはもっと読んでみたいと思いました。
でも、その前に『シャーロック』の評判良さそうなので次はシャーロックを読んでみるつもりです。
ただ、探偵物は子供の頃もそれほど夢中になった記憶はないので趣味に合わない可能性もあります。1冊読んで合わなかったら『ちはやふる』を読みます。
ただし、今のところ私の一番のお奨めは『PARASYTE』です。こちらはバイリンガルではなく英文のみなのでわからないところは自分で調べるかもう一冊日本語版を買う必要があります。日本語版と英語版の内容は全く同じです。
初めての方にはアニメ版で北米版のDVDまたはBlu-rayがお奨めです。こちらは日本ではパソコンでしか見れませんが音声を英語にしたり英語の字幕を出したりできるので英語学習にお奨めです。
※パソコンでもすべてのDVDドライブが対応しているわけではないようです。うちにある3台のうちの一台では再生できませんでした。ノートパソコン内蔵のソニー製のドライブでは出来ませんでした。IOデータの外付けドライブでは可能でした。
自分に合うか内容に不安のある方は日本語のアニメ版をレンタルしてみるのも良いでしょう。アニメ版の正式なタイトルは『寄生獣 セイの確率』と言います。実写版の映画は出演者に興味がある人以外あまりおすすめできません。
もし気に入ればコミック版に挑戦すると良いでしょう。
ではまた。