googleドキュメントの音声入力を使った発音練習のすすめ。
Google ドキュメント とは?
Google ドキュメント とはクラウド上で無料で使えるワードのような文書作成ソフトですが、音声入力機能を備えています。この音声認識の性能がかなり優秀なので発音練習の際自分の発音が正確かどうかチェックするのに役立ちます。
メインメニューから言語をEnglishにする必要があります。以前はデフォルトで英語でしたが最近変わったようです。そしてここを英語にすると通常のグーグル検索も英語になってしまいます。
以前は、Googleドキュメントだけ英語入力できていたのですが、ちょっと面倒になりました。Google翻訳のようにワンタッチで切り替えられると良いのですが…。
発音チェックにはGoogle翻訳やSiriなども使えますが、私は主にGoogle ドキュメント を使っています。使い方は、たくさんの方が詳しく紹介しているサイトや動画があるのでそちらをご参照ください。
Siriはよく分かりませんが、Google翻訳とGoogleドキュメントの大きな違いは、Google翻訳は単語やセンテンスを一度入力すると入力できるモードが終了してしまうので繰り返し入力する際は何度も入力のマイクボタンをクリックする必要があります。
また、一気に発音しないと途中までしか聴き取ってくれないので単語の場合はいいですが、長文には向いていません。
一方、Googleドキュメントは入力モードを解除しない限り何度でも入力できるので、うまく発音できない単語やセンテンスを繰り返し練習するのに便利です。そういうわけで私は主にGoogleドキュメントを使っています。
しかし、Google翻訳も併用するとさらに便利な発音練習方法があります。それは、後ほど紹介する「Googleドキュメント、私の使い方」で書きます。
がくんとハードルが下がった発音練習
かつては、発音練習はマンツーマンで発音が分かる人に指導してもらう必要があったかなりハードルの高い英語学習法です。(中にはネイティブの発音を聞いただけで完コピできる絶対音感のようなものをお持ちの方もいますが少数派でしょう。)
発音が大切ということは分かっていても誰でも気軽にできる勉強法ではありませんでした。
ネイティブの音声はもうだいぶ前から手軽に入手できるようになりました。しかし、それを聞いて真似てみたところで正確に発音できているかどうかは英語の発音の分かる人に聞いて貰う必要がありました。
英会話スクールに通ったとしても徹底的に直してもらえることはあまりないのではないかと思います。
簡単には指導してもらえても私のように飲み込みが悪いと「much better」などと言われて諦められるのがオチです。また、教えられる側も何度やってもできないと申し訳なくなってしまいます。
それが今では、無料で諦められることなく何度でも辛抱強く発音をかなり正確に判定してくれるツールがあります。それがGoogleドキュメントの音声入力機能です。
このツールの出現により誰でも手軽に効率的な発音練習ができるようになりました。機械が相手だとなんの忖度されることもなく、なんの気兼ねをすることもなく何度でも練習できることが最大の利点です。
発音練習に目覚めたきっかけ
私は実のところもうだいぶ前に正確に発音することやr や l の違いを正確に聞き分けることは諦めていました。
単語単位でriceやliceを聞き分けることは可能かもしれませんが、会話のセンテンスの中で一瞬で聞き分けることは私には不可能と思えたからです。
今は変わってきているかもしれませんが、少し前までは幼児の頃に英語耳を作らないと大人になってからでは正確な発音やリスニングをすることは難しいという説が主流でした。
実際にある程度英語ができる人が書いた本でもほとんど文脈で分かるのでそんな細かい違いは分からなくても良いと言っているものもあります。
できるに越したことはないけれどできないことは仕方ないと私も半分あきらめていました。
しかし、前回のスパトレのレッスンで選んだ教材「海外ドラマはたった350の単語でできている 」にあった「フォニックス」を学んだところ1ヶ月足らずで劇的にリスニング力が付いたという記事を読んで俄然「フォニックス」に興味が湧きました。この方がフォニックスを学んだのは大人になってからでした。
これが発音練習に目覚めたきっかけです。
発音練習にハマったわけ
そしてYou Tubeにはフォニックスの動画がたくさんあったので片っ端から見てみました。最初はこの方のABCの発音の仕方から始めました。これは基礎の基礎で少し退屈でしたが我慢して数週間続けました。
そうしたところGoogle翻訳を使った発音チェックの方法の動画がありました。Google翻訳はこのサイトでも何度も書いているように以前から大変便利に使わせてもらっています。
そして日本語の音声入力はほぼ100%の精度なのでいつも感心していました。しかし、英語での入力となると簡単には正確に認識してくれません。
認識してくれる単語もたまにありますが多くは何十回やっても正確に認識してくれません。なんでこんな英語に変換されるのか全く意味不明なものもたくさんあります。
そんなわけで自分の発音の悪さを棚に上げて英語の認識精度はあまり良くないのでは? と思っていました。ネイティブはかなり不明瞭に発音しているので機械でも認識するのが難しいのでは? と思っていました。
しかし、その動画の講師が発音すると私が何度発音しても認識してくれない単語でも一発で認識していました。これでGoogle翻訳の英語の認識精度が悪いのではなくて私の発音が悪いということが100%証明されました。
英語でも、正しく発音すれば日本語のようにほぼ正確に音声入力できるということが分かりました。
しかも単語のみならず文章でもちゃんと発音さえすれば日本語並みの精度で認識してくれます。考えてみればアメリカのソフトなのに日本語より英語の認識精度が悪いなんてありえませんよね。
自分の発音が正しいのか間違っているのかよく分からなくては発音練習する気になりませんが、このようにはっきりと答えを出してもらえるとやる気が倍増します。
また、You Tubeの発音解説動画を見たあとで発音してみると最初全くGoogleドキュメントで認識してもらえなかった単語が簡単に認識されるようになることが良くあります。。そうするとますますやる気が湧いてきます。そんなわけで現在発音練習にハマっています。
Googleドキュメント、私の使い方
活用の仕方は、人それぞれ自由で良いと思いますが、参考までに私の使い方をご紹介します。
現在私は、オンライン英会話、スパトレでシャドーイングのレッスンを受けていますのでその予習に使っています。
予習の際にシャドーイングする箇所をディクテーションしています。そしてうまく聞き取れずにディクテーションできなかった箇所を中心にGoogleドキュメントで発音練習します。
ディクテーションできなかった箇所は発音もうまくできないことがほとんどです。よく言われているように「正確に発音できないとリスニングもできない」ということが本当だということがよく分かります。
そしてうまく発音できない単語の発音の仕方の解説動画をYou Tubeで探します。大抵の単語は「he'll 発音」などと入力して検索すると解説動画が出てきます。このhe'llなどは簡単そうですが、最初、私の発音では全く認識してもらえませんでした。
しかし、解説動画を見て発音してみたところあっさり認識してもらえるようになりました。これはうまく言った例ですが、travelのように解説動画を見てなんど繰り返してもダメなものもたくさんあります。
そういうものはしかたないのでとりあえずはおいておいて、少しずつでもまともな発音ができる単語を増やしていこうと思っています。
完璧にすべての単語を正確に発音できなくても一つでも多く正しく発音できるようになれば会話で言っている意味を理解してもらえる確率もグンとアップします。
いままで全く発音練習はしてこなかったので少しずつでも進歩するのは楽しいです。
何度も試してGoogleドキュメントの音声認識精度が高いことは重々承知していますが、それでも何度やっても認識してくれない単語は本当に正確に発音すれば認識するのか疑ってしまうこともあります。
そういうときはスマホのGoogle翻訳を立ち上げてその単語を読ませてGoogleドキュメントに入力してみます。すると大抵の場合は正確に認識して自分の発音の悪さを実感します。
ちゃんと認識できているのか疑心暗鬼でモヤモヤしているよりもはっきり分かったほうがスッキリします。たまになかなかGoogle翻訳の発音でもなかなか正確に認識しないこともあります。そういうときは、やはりこの単語の発音は難しいのだなと納得します。
おわりに
発音は、入学試験でも必須でないところが多いので後回しにされがちですが、正しい発音ができて対となるリスニングもできれば英語の上達が加速度的に速くなることは誰もが認めることだと思います。
発音練習のハードルが高かった昔と違って今は、これまで書いてきたようにやる気になれば誰でも簡単にお金もほとんどかからずできる環境です。このような恵まれた環境で英語を学んでいて発音練習をしないことは非常にもったいないことだと思います。
もしまだ、発音練習を敬遠している方がいらっしゃればとりあえずこの動画をおすすめします。これでアフファベットの発音の基礎を数日~数週間やってみるとよいと思います。そうするとフォニックスの関連動画がいっぱい表示されるので面白そうなところから始めれば良いでしょう。
一見退屈そうな発音練習ですが、やってみると意外と楽しくハマってしまいますよ。いままでちゃんと発音できなかった単語が一語でも言えるようになるとすごく嬉しくてやる気も倍増します。
長いセンテンスがまるごと正確にGoogleドキュメントに聴き取ってもらえたときには、北島康介さんが金メダルをとったときのように超気持ちよくドーパミン出まくりです(笑)。
You Tubeには優れた解説動画がたくさんあります。動画の作者に感謝です。
最近は、大学受験でもリスニングのテストがあるところが増えてきたようですね。スタサプのTVCMでも発音のレッスンの一コマを流しています。「聞こえないんじゃないんだ、最初から言っていないんだ」と。
また、最近知った発音本の良書世界一わかりやすい英語の発音の授業の著者、関正生先生は予備校の英語の授業の初っ端に発音の授業を90分*6回もやったそうです。
最初、入試に直結する英文法や長文読解の授業を期待していて発音の授業に迷惑そうだった生徒もすぐに熱心に聞き入るようになりました。
以前は、このような発音を教えることのできる先生が少なかったのでほとんどの人は発音をまともに習ったことはありませんでした。
しかし、このように発音のわかる講師からちゃんと勉強してみると発音練習は本当に面白く英語の勉強が楽しくなります。今ではGoogleドキュメントやYou Tubeに立派な先生がたくさんいるのであとはやる気だけです。
発音練習、やったことのない人はぜひやってみてくださいね。
それでは、英語学習楽しんで行きましょう。
おまけ
いろいろな発音解説動画を見て発音練習に重要だと思ったこと
・感情を込めて話す。
・鏡の前で話す(口の動きを確認)
舌の動きはもちろんですが、口の形を変えるだけで音が随分変化するようです。正しい口の形をしただけでGoogleドキュメントでの認識精度が劇的にアップします。
・自分の声を録音する。
・喉から声を出すように意識する