Amazon Englishのサービス終了のお知らせが来ました
私も招待され無料で試させて頂いたAmazon Englishが終了するとのことです。テストマーケティングであまり需要が見込めないと判断したのでしょう。
Amazon Englishは招待制期間の終了とともにサービス自体が2017/06/30で終了するという内容のお知らせメールが来ました。。今後はAudibleに注力するとのことです。
もともとAmazon EnglishとAudibleは似たようなサービスで私も試してみるまではどこが違うのかわからなかったですからね。
Amazon EnglishとAudibleとの大きな違いはAmazon Englishのほうは文字を表示出来るということでした。これは絶対あったほうが良い機能なのでAudibleにも採用したほうが良いと思います。
今のAudibleですと一度聞くだけならまだしも後から部分的に聞き返したいときなど、聞きたい箇所を検索することは出来ないのでかなり使いづらいです。
一番良いのはKindleに読み上げ機能が付くことです。iPhoneでKindleを使う際はiOSの読み上げ機能と連携して読み上げることが出来るようです。
私はAndroidなので使ったことはありませんが…。
パソコンのキンドルアプリに読み上げ機能が付けば最高なのですが付きませんね。技術的には可能のはずなので著作権とかの面倒な問題があるのでしょうか?
それとも需要がないのでしょうか? 私はテキスト読み上げソフト『民安ともえ』を使って毎日のようにサイトやメルマガを読んでもらってテキスト読み上げ機能の便利さを実感しています。
しかし、Amazonのレビューなどを見ると高評価ではあるけれど数は驚くほど少ないのでそれほど普及していない印象です。
とあるサイトでもiPhoneでのKindle本読み上げの便利さを友達にアピールしても誰一人使っている人がいないと書いてありました。
iPhoneでKindle本を読ませることはやったことがありませんが、もしかしたら最初少し設定が面倒なのかもしれません。あるいは使い勝手がイマイチとか?
でも、一度その便利さを体験すれば読み上げ機能を使わずにはいられなくなると思います。是非ともAndroidでも出来るようにしてもらいたいものです。
ではまた。
あさきゆめみし(バイリンガル版)

『あさきゆめみし』は『源氏物語』の漫画版で日本語バージョンは文庫版が全7巻、コミック版が全13巻です。
やはり、大きくて読みやすさのせいか文庫版よりコミック版のほうが高評価です。古典の勉強に買う方が多いようです。もし高校生の頃この漫画があったら私も間違いなく買っていたでしょう。
漫画ではないのですがイラストがところどころに挿入されていて多少読みやすくした源氏物語の解説書のようなものを買った覚えがありました。
探したところ出てきました。『週刊光源氏』という名前で2分冊になっています。しかし、結局ほとんど読まずじまいで本棚の奥でホコリを被っていました。これ↓
ところどころにイラストがあって囲み記事が合ったり、見出しを週刊誌風にセンセーショナルにして興味を引く工夫はされていたのですが結局読みませんでした。
漫画はビジネス書にも有効
今回バイリンガル版の『あさきゆめみし』を読んだあとに読んでみたところなかなかおもしろく書かれていることに気づきました。
やはり、登場人物のキャラクターや相関関係がある程度分かると興味が倍増して読む気が起きます。
したがって難解な本でも最初は敷居の低い漫画から入るのはありだと思います。最近は、英語に限らずビジネス書などもどんどん漫画化されており大人気のようです。
引き金は当初は漫画ではなかったけど大ヒット後にアニメ化された『もしドラ』あたりではないかと思います。経営学の名著、ドラッガーの『マネジメント』をドラマ仕立てでわかりやすく解説した本です。野球部の女子マネが『マネジメント』を参考にしてへっぽこ野球部を甲子園に導くという漫画チックなストーリーです。
『7つの習慣』など有名なビジネス書がどんどん漫画化されています。外国でも日本の漫画は大人気のようで漫画の未来は明るいですね。
バイリンガル版『あさきゆめみし』は『源氏物語』の入門書として最適
通常の『あさきゆめみし』も実際の源氏物語からすれば大分要約されてコンパクトになっていると思いますが、バイリンガル版はさらに凝縮されていて星の章(光源氏誕生から19才)、花の章(19才~25才)にまとまっているので『源氏物語』の入門書としてうってつけです。
バイリンガル版の日本語を読んだだけでもだいぶ『源氏物語』の概要が分かるので古典の勉強としても読まない手はないですね。バイリンガル版で概要を知った上でさらに興味が湧けば通常のコミック版または文庫版を全巻読むのが良いと思います。
英語のほうが分かりやすいい
英語で読んだほうが日本語よりもさらに分かりやすい箇所がしばしばあります。
例えば
主上→Emperor
中宮→Empress
東宮→Crown Prince
など。
また、和歌などはほとんどの場合英語のほうが断然分かりやすいです。
したがって古典の勉強として読む場合もバイリンガル版はお奨めです。
『あさきゆめみし』は今まで読んだバイリンガル漫画と比べて特に難しいということはありませんが各ページの文字数が多いので読むのに時間が掛かります。その分お得ともいえますが文字が小さいので人によっては読みにくいかもしれません。
若い人は問題ないと思いますが私は少々苦労しました。
まとめ
バイリンガル版の『あさきゆめみし』のおすすめポイントまとめ
・英語の勉強のみならず古典の勉強にもなる
・日本語の現代語訳よりも英語のほうが分かりやすい
・ラブストーリーとして楽しめる
・男性は女性の口説き方を学べる。
・女性は男性は女性のどのようなところに惹かれまたどのようなところを疎んじるかが学べる。※星の章の1/4くらいのページで光源氏、頭の中将、左馬頭、藤式部の丞が女性論を語っているところが参考になります。まぁ、男の勝手な言い分ですが…。
一部を紹介しますと
やさしい女は情に流されて浮気をしかねないが、さりとてしっかりものはがさつで色気に乏しい…。
A tender woman swayed by pity will have no scruples about having a love affair.An efficient woman can be too rough and unromantic.
改善してほしい点
・ページを付けて欲しい。
・タイトル、見出しを付けて欲しい。
・たまにカラーページがあればなお良い。
次回の予定は未定です。ではまた。
帰ッテキタせぇるすまん(The Salesman Returns)

この本は『笑ゥせぇるすまん』というアニメの英語版です。『笑ゥせぇるすまん』は最初『黒ィせぇるすまん』というタイトルで1969~1971年に漫画サンデーに連載されていました。
そして1989年にテレビ放送される際に『笑ゥせぇるすまん』にタイトルが変更されました。私もそうですがこのときに多くの人に知られたと思います。
『笑ゥせぇるすまん』は30年ほど前、故大橋巨泉氏の番組の中で10分ほどのアニメとして放送されていたと記憶していました。
調べたところ1989~92年にかけてTBSテレビで放送され番組名は「ギミア・ぶれいく」でした。番組の内容はほとんど忘れましたがこのアニメのコーナーと巨泉さんが教える「つかえる英語表現」のミニコーナーがあったことは覚えています。
確か、番組名の「give me a break」についても解説していてこのときに初めてこの表現を知った覚えがあります。ちなみに意味は「勘弁してよぉ~」といった感じです。
内容は主人公のセールスマン喪黒福造が悩みや叶わぬ願望を持っている人(多くはサラリーマン男性)の問題を無料で解決してくれるというストーリーです。
ただし、その際必ず禁断の果実を渡されます(ある約束をさせられる)。食べなければハッピーエンドで終われるのですがその果実は巧妙に人間の心の弱さを突いているので必ず食べてしまう(約束を破ってしまう)のです。
一旦は極楽を味わうのですがその後必ず地獄に突き落とされるといったパターンです。
サラリーマンの日常の風景を描いた作品が多いので日常よく使う英語表現が学べます。『島耕作』がエリートサラリーマンなのに対してこちらはもっと庶民的です。
いま、多くのバイリンガルの漫画を出版しているのは講談社ですがこの本は実業之日本社です。実業之日本社からは『帰ッテキタせぇるすまん』の他では『鉄腕アトム』と『ジャングル大帝』が出ていますがどちらもシリーズ化はされていないようで1冊ずつです。3冊とも2013/08/29に出版されています。
『帰ッテキタせぇるすまん』は一話完結で10分程度のアニメだったので英語で読んでもそれほどかかりません。日本語訳が載っているので辞書を引く手間がかからずスイスイ読めます。
ストーリーも面白いので飽きずに読めます。特に男性サラリーマンには共感できることも多いのでお奨めです。
ワンポイントレッスンで重要表現がまとめられていて便利です。
『笑ゥせぇるすまん』の日本語版はもっとたくさん出版されているはずなのに残念ながらバイリンガル版はこれ1冊のようです。
続編が出れば読んでみたいのですが仕方ありません。読んでみれば今の人達にもおそらく面白いと思いますがやはり30年前にアニメを見た世代でないと興味がわかないのでしょうね。
それで売れないから出版されないのでしょう。
まぁ今の時代、読みきれないほどの面白そうなバイリンガル漫画があるのでそちらから読んでいくとしましょう。バイリンガル漫画ブームに火がついて『笑ゥせぇるすまん』も売れだしたら続編が出るのではないでしょうか。
『SHERLOCK 』を読む予定でしたがレビューより自分の興味を優先して『The Salesman Returns』にしました。
次回は『あさきゆめみし』の予定です。